RyzenのCPUをクーラー・ファンなしで起動してみたら…BIOS起動後すぐ停止!原因とリスクも解説

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RyzenのCPUをクーラー、ファンなしで起動したらどうなる?

 

こんにちは。

 

RyzenのCPUを購入したのですがAM4ソケットに合うCPUクーラー、CPUファンを持っていなくCPUクーラーなしで起動してみました。

 

PC自作やパーツ交換を計画中の方なら、『CPUクーラーがないまま起動できるのか?』と疑問に思ったことはありませんか?今回はRyzenのAM4ソケットCPUを“クーラーなし”で起動した場合の実体験とリスクを、実験記として紹介します。

 

Ryzen CPU(AM4ソケット)をクーラーなしで起動した場合の熱暴走リスクについて、自作PCの方にもわかりやすくBIOS起動の観点から説明します。

 

 

CPUクーラーなしで起動できたが、2~3分で電源オフ

結果から書きますとCPUクーラーなしで起動はできて、BIOSは起動できたのですが2~3分したらすぐ落ちました!

 

実際にBIOS画面までは約30~60秒で立ち上がりましたが、2分~3分後にはシステムが強制シャットダウンされました。

 

そのあとも何度か起動したのですがすぐ落ちるの連続で、その間、CPU表面温度は目視できませんでしたがCPUから焼けたような匂いもしてきて、ヤバイと思って電源を切りました。

CPUクーラーなしでCPUのみで起動したら2~3分後にすぐ落ちました。

CPUから焼けたような匂いもしてきて危険だね。

そのあとにRyzenのAM4ソケットのCPUクーラーを購入し、CPUクーラーをつけて起動したらちゃんとBIOS起動してWindowsまで起動し、正常にパソコンを使用することができました。

 

実験内容と結果

購入したRyzen CPU(AM4対応)に対応するCPUクーラーもファンも持っていなかったため、あえて何も取り付けずに起動を試みました。その結果、BIOS画面までは正常に起動しましたが、その後わずか2〜3分でシャットダウン。電源を切った直後に、CPUから「焼けたような異臭」が漂い、非常に危険と判断しました。 結果として、CPUを壊す前にすぐ電源を落としました。

 

CPUクーラーなしでの起動は危険!

 

なぜクーラーなしで起動できても すぐ落ちるのか?

これは、CPUが動作する際に発生する熱(数十ワット以上)は、ヒートシンクやファンで放出されないと急激に表面温度が上昇し、『サーマルスロットリング』や『サーマルシャットダウン』が働くためです。

 

AMD Ryzenシリーズにも保護回路があり、温度が一定以上になるとBIOSやOS起動中でも安全装置が働き、シャットダウンするよう設計されています。

 

原因分析:なぜすぐ落ちたのか?

このような現象が発生する主な原因は、

  • CPUの温度制限(Tj. Max)を超過した:Ryzen CPUは温度が限界値に達すると、自己防衛のために自動的にシャットダウンします。

  • サーマルスロットリングによる保護機能も働きましたが、根本的には放熱できず急速に高温化したことが致命的でした。

  • また、CPU表面の熱伝導材(ヒートスプレッダ)に損傷が生じた可能性も否定できません。

 

 

安全に起動するための3ステップ

  1. CPUクーラー(推奨:リテールクーラーやオールインワン水冷)を必ず取り付ける

  2. 起動後はHWMonitorなどでCPU温度をリアルタイムで確認する

  3. 異音・異臭・高温(80℃以上)が発生したら即時シャットダウン&原因確認を

 

こうした基本的な対策を講じることで、突然の熱暴走やPC破損を未然に防ぐことが可能です。

本格運用に向けた対策

今回の実験で、冷却の欠如はCPUの安全性や寿命にも深刻な影響を与えることが明白になりました。以下のような対策が必要です:

  • CPUソケット(AM4)に合ったクーラー・ファンの取り付け

  • 高品質なグリス(熱伝導材)の併用で、熱対策を最大限に

  • 長期的に安定した動作を追求するなら、サイドフロー型や簡易水冷などの強力な冷却構成を検討するのが吉です。

 

まとめ

  • クーラーなしでもBIOS起動は可能だが、2〜3分でシャットダウンされる

  • 異臭はCPUの高温が原因のリスク信号

  • Ryzen CPUは温度保護機能を備えているが、使用環境を守ることが最善の対策

  • 起動前には必ずCPUクーラーを取り付け、温度管理と異常時の対処手順を準備しよう!

 

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